【R6S】用語集と小話

よくレインボーシックスシージで飛び交う単語集め。
由来や諸説、その他小話を付けたので意味を調べるのと同時に暇つぶしにもどうぞ。

青階(段)、赤階(段)、白階(段)【あお-かい あか-かい しろ-かい】
マップ上に存在する階段エリアの名称。公式に青階段等と名称設定されている場合と、俗称として呼ばれる場合の二点がある。
意味はそのまま、(その階段付近の壁の配色や光源の色が)青い階段、赤い階段、白い階段、という意味。
例として、銀行の地下、サーバールーム横の階段は青階段と呼ばれている。
通常、地下-1F-2F-3Fを結ぶ階段はそれぞれ2つないし3つあるのが基本で、3Fを守っている際に、「階段から敵が来てる!」という伝達をする際に、「複数存在する階段の内、どの階段から来ているのか?」を迅速に伝えるために用いる単語。

アッシュ凸【アッシュ-とつ】
攻撃側オペレーター、アッシュで開幕から突撃し、油断している防衛側を連続でキルを取る動きのこと。アッシュ突撃。
プロゲーマークラン父の背中所属のけんき氏がアップロードした動画にて広まりはじめ、彼を真似て突撃するアッシュが後を絶たないレベルまでに増殖した流行語ともいえる単語。

突撃すること自体は個々人の自由ではあるが、アッシュに早々に死なれた場合、基本的に索敵(オペレーター+ドローン2個分)を失う攻撃側のほうが不利になりやすく、例え1人殺して4VS4に持ち込んだとしても正直きついというのが残された攻撃側の本音。

yellow team【イエローチーム】
黄色いアイコンだけで固めたチームのこと。
説明するより見てもらったほうが早い。

 

この五人である。
一応説明すると、左から
フィンカ、ライオン、ブラックビアード、ブリッツ、IQ。

ちなみに攻撃側だけでしかできない。
ネタ的な意味合いが強く、ブリーチャーも割り役もいないので、殲滅戦になりやすい。
ただ、正面突破力は非常に高い。

一の動き【いち-の-うご-き】
主に攻撃側で、単独行動で敵の背面、側面を押していく役割のこと。
(攻撃の)遊撃、サブアタッカーとも。
攻撃側が全員固まって動いてしまうと防衛側にとっては一方向だけ気にしてればよくなってしまうため、そうならないよう防衛の意識を散らすのが主目的で、あわよくばキルを取る、というのが一の動き。
ある程度一人でガジェットを除去、排除、無力化できるオペレーターが選ばれることが多く、アッシュ、スレッジ辺りが基本オペレーター内では適している。

恐らくプロゲーマークラン父の背中のクラン内用語? だと思われる。
いつごろかプロリーグ実況/解説でも用いられはじめ、(父の背中メンバーが解説になることも多い事が理由だと考えらえるが)なんとなく広まっている単語。

対義語は「主導隊」

イキリーン【いき、りーん】
基本動作であるリーン(首が傾くアレ)を素早く左右に何回もクイックイッとやる行為。
イキ(って)るリーン、というのが語源。
戦術上意味のある行動であった時期もシージには存在したが、現在ではそれも修正され、(その当時はクイックリーンなどと呼ばれていた)現在ではただのパフォーマンスの一つという認識。
一応頭の位置が動くため相手から頭が狙いづらいという利点はある。あるけど……自分も狙いづらいのでどっこいどっこいでは、と思わなくもない。

アップデートにより、相手から見た場合以前よりも頭が動かなくなった。
反面、自身の視界の揺れっぷりは健在なのでもはや過去の単語。

injured【インジャー】
負傷でダウンしたことを指す。
主に負傷させたけど逃げられた相手がいる場合で、味方に教える時に用いられる。
ディフューザー設置前後の攻防で、1VS2とかになったときに、2人生き残っている側の片方が負傷で倒れていれば実質1VS1になるので、結構重要な報告。

ADS【エーディーエス】
1.Aim Down Sightの略で、銃に取り付けられたスコープやアイアンサイトを覗くこと。
シージではADSすればまっすぐに飛んでいくため、ヘッドショットが非常に狙いやすくなっている。サイトを覗かずに撃つことは腰だめ撃ちと言われる。
2.イェーガーの持つガジェット「マグパイ」のこと。こちらはActive Defense systemの略。

ゲームプレイ中に唐突に黄色いピンと共に「ADS」と言われたら恐らく後者、イェーガーのガジェットのことを指す。
「ADSがあるから気を付けろ/EMPorショックドローンor余っている投げモノで無力化してくれ」という意味合いだと思われる。
ちなみにADSは2個の投擲物を無力化すると役目を終えて消失する。
基本的に投げモノの優先度はフラグ>スモーク>スタンなので、味方のフラグ、スモークを活かすためにスタンを生贄に捧げるのは選択肢としては悪くない。

ssd【エスエスディー】
ソリッドステートドライブのことで、HDD(ハードディスクドライブ)に変わる高速な記憶装置として普及しているPCのパーツ。
シージではラウンド開始の読み込み時に記憶装置に負荷がかかる仕様のため、性能の低いPC、HDDを使用しているとその人のアイコンの砂時計がくるくると回って一人だけ読み込みが完了していない、という状態になる。
そういう人に向かって言われる単語が「ssd」である。
「読み込み遅いからお前のPCについているHDDをSSDに換装しろ」という意味合い。
転じて、「ssd」は読み込みが遅いことをなじるスラングとなっている。
ただ、現在はnoob辺りよりも冗談の意味合いが強い印象。
遅い人に対して言うのはむしろ「予定調和の挨拶」と言った面が大きい。それでも侮蔑に取られる場合があるのでむやみに使うべきではないが。

ちなみにこれは余談だが、HDDでも推奨環境を十分に満たせる上にスペックや同時起動のアプリケーション(例えば録画ソフト)などによってはSSDでも読み込みが遅い場合もありえるので、一概に記憶装置だけが原因とはいえない。真に受けて「SSDにしなきゃ!」ということにならないよう気を付けたい。

S窓、N窓【えすーまど、えぬーまど】
そのまま、南(south)側の窓や北(north)側の窓を指す。
結局「窓」という単語が付いているので日本でしか通じないが、北窓や南窓などよりはメジャーな印象。

その窓のそばにラペリングをしている、という意味でSラペNラペなどと呼ぶ場合も。
(Sラペを飛び出しで狩ってくれ、などの使い方)

Entry【エントリー】
もともとの意味である「入る」という意味から「屋外から屋内に侵入する」という場合のことか、「攻撃側が○○の部屋に侵入する」という場合を指す。
また後者の場合は特に危険なエリアにエントリーすることになるため、その役割を担ったプレイヤーをエントリー役、エントリーオペレーター、エントリープレイヤーなどと呼ぶ使い方も。
役割の終わったブリーチャーや、味方とタイミングを合わせやすいライオン、強引にエントリーしても死にづらいモンターニュ等が良くエントリー役をやっている。
基本的に先陣を切る役割なため死ぬことが多いが、デスすることで敵の射線からおおよその敵の位置を味方に知らせることも重要な仕事の一つ。そのため、足並みをそろえていない場合のエントリーはリスクの割にリターンが少ない。

cut【カット】
敵を倒した時に使う言葉。チャットなどの文面ではkill(キル)を使う事が多いため、どちらかというと口語。
ラッキーなキルはカットとはあまり呼ばず、意識的に行った戦術的価値のあるキルに対して使われる。
野良では特にヒバナやテルミット、サッチャーなどの攻めの起点となるオペレーターや、カベイラやヴィジルなど、遊撃が強いオペレーターを倒して後方の脅威が無くなった場合に良く用いられる。

棺桶【かんおけ】
補強やバリケード(特にキャッスルのバリケード)で完全に囲った、逃げ場がない状態の部屋のこと。
一見して守りが強そうに見えるが、テルミットやヒバナで壁を破壊され、サッチャーやトゥイッチでミラ窓や電子デバイスを一斉に除去され、グレネードやクラスターチャージ、窒息ガスボルトを投げ込まれて大参事になる事が多い。
主に初心者が目標部屋に対して行いやすく、皮肉を込めて棺桶と呼ばれる。

決め撃ち【きーめ うーち】
そこに敵がいる、と仮定して視認の有無に関係なく移動しつつ撃つ射撃法。
音を出すのでいなかった場合に位置がバレる危険性があるが、決まれば相手が反応する前に攻撃を開始できるのでほぼ撃ち勝てるのが強み。

carry【キャリー】
運ぶという意味から転じて「強い人に便乗して勝利し、ランクを上げてもらう」事。またはその行為。
キャリーされる側は実力に見合わないランクに引き上げられることになるので、故意的でなければ逆に苦労する事になる。
カジュアルではランク表示はないので(内部レートは存在するが)、主にランクマッチで使われる言葉。

Clutch【クラッチ】
1VS4等の不利な状況からの逆転勝利した状態を表す言葉。クラッチを称えて、Ace【エース】と褒めることも。
クラッチを集めたクラッチムービー(フラグムービーとも)はFPS系では人気コンテンツの一つ。

glitch【グリッチ】
バグを悪用する行為。
ドローンが地面を突き抜けたり、他人が素手で戦っているように見えるなどの悪用のしようがないものはbugと言われることが多い。exploitも悪質なバグ技(主に安全地帯)という意味で使われることがあるが、シージではbugとglitchが用いられることが多い。
シージは結構不具合があり、頻繁にグリッチが流行ったり廃れたりする。
(もちろん放置は無く、修正もきちんと行われている)
オフラインの一人用ゲームならまだしも、対人ゲームにおいてはバグ技の使用は基本的に嫌われる。
現在、グリッチの中でグレーゾーンと言われているのが、展開型シールドを窓に対して直角に置き、窓からの侵入をできなくする方法。
プロリーグではグリッチ認定され使用が禁止されているが、ゲーム内では使用可能であり、ランクマッチでも時々見かける。
窓展開シールドは修正され、窓付近ではそもそも展開型シールドは置けなくなった。

ちなみに、外部のツールを用いて行うインチキ行為(ウォールハックや、オートエイム等)はチートと言われ、完全に黒。使用が発覚されるとアカウント停止処分を受ける。

現地【げん-ち】
目標が置いてある部屋(爆弾、エリア確保、人質)のこと。
現地に戻る、現地に誰もいない、などの使い方をする。

日本のプロゲーマーがクラン内での用語をそのまま使った動画を配信して、そこから徐々に広まった模様。
特に公式で目標エリア内のことを指して言う言葉として扱われているわけではない。

工事【こうじ】
壁に穴を空けたりトラップドアを破壊して自陣有利なマップ作りをすること。またはその作業が得意なオペレーターを指して工事要員、と言ったりする。
主に防衛側で用いられる。
SG+SMGで動けるスモーク(ミュート)、サイドアームがSGのミラ、モジー、同じくサイドアームで工事できるマエストロやアリバイ、インパクト持ちだが遊撃に出ないルーク、その他インパクト持ちで籠り向きなリージョン、カプカン辺りが適宜場合に応じて担当する。

余談ではあるが、初心者としてオススメされがちなルークよりもドクの方が初心者オススメである、とするサイトがあるのは、ひとえに「ルークのインパクトは工事用」という認識が強く、チームメイトからも定番のインパクトポイントに投げてくれることを期待されることが多いため。初心者ルークに全マップ全ポイントのどこを開けるか覚えさせるのは酷であり、かといってルークのインパクトを腐らせるのはもったいない。だったらガジェットが分かりやすく(スティムピストルと有刺鉄線)、ルークと同性能で初期オペ枠のドクのほうがいいんじゃないか? という考えが根底にあると思われる。
ルークのインパクトに触れていないサイトは、おそらく情報が古い。(発売初期はインパクトグレネードという存在がそもそも無かった)

Third Pick【サードーピック】
防衛拠点を選べるモード(ランクマッチや大会ルール)において、防衛側が二回防衛成功した後に選ばれる三番目の防衛ポイントのこと。
防衛に成功するとその成功したポイントは連続で選べない仕様のため、防衛側にとって防衛しやすい防衛ポイントから選ばれて行き、最終的に選ばれるのがサードピックと呼ばれる防衛ポイントとなる。
基本的にサードピックで選ばれる防衛ポイントは籠りに不向きなポイントが多く、一般的な籠り+遊撃の形ではなく、飛び出しやリスキルを始めとする前衛的な守り方を過半数のオペレーターがする積極的な防衛方法を用いられることが多い。
防衛不利となる場面も多く、攻撃側としては取得したいラウンドでもある。

主導隊【しゅーどう―たい】
攻撃側で目標を正面から攻略する部隊のこと。
テルミットなどのハードブリーチャーを基軸に、補強された壁を保護するガジェットやオペレーターを除去するサッチャー、グレネード持ち辺りの「定番の破壊ポイントに向かうオペレーターたち」を基本的に指す。
派手に穴を開けたりすることで相手の注意を引き付けるので、防衛側の意識が向きやすく、正面戦闘がおこりやすい。
その主導隊に注意が向いている隙に遊撃隊(サブアタッカー、一の動きとも)と呼ばれるオペレーターが後ろから圧をかけたり、するっと入ったりすることで前後左右にゆさぶりをかける……という戦術を説明や解説する時に用いられる言葉。

2019年1月辺りからプロリーグ~プロゲーマー辺りで発言が増えてきた単語。

恐らく「一の動き」と同じくプロゲーマークラン父の背中発祥。
なお、ゲーム内ではあまり浸透しておらず(使う場面もないが)、どちらかというとストリーム配信者/視聴者向けの用語。

情報系オペレーター【じょうーほうーけい おぺれーたー】
主に防衛側のオペレーターで、初期配置のカメラ以外に敵の位置を特定することができるオペレーターのこと。敵の位置情報を取得できる、という意味合いで情報系。別にパソコンに詳しいとかそういうわけではない。(エコーは見るからにギークだけれど)
現在ではヴァルキリー、パルス、エコー、マエストロ、モジーを指す。稀にミラを指すことも。汎用ガジェットである防弾カメラ持ちのオペレーターは特に情報系とは呼ばれない。
ヴァルキリー、パルス、モジーは遊撃寄り、エコー、マエストロは拠点防衛寄りであり、防衛側の飛び出しが強いマップでは前者、籠りが強いマップでは後者が良く選ばれる。

パルス以外のオペレーターはカメラを覗いている間は自分が無防備になるため、「カメラ覗いている間に死んでた」というデスを初心者はやりがち。
マエストロ以外にはIQが良く刺さるため、プロリーグでのIQピック率はそれなりに高い。

ヴァルキリー、エコー、マエストロ、モジー(+防弾カメラ持ち)が組むとカメラの数が凄い事になり、その情報量は圧巻の一言。
なお、勝てるかどうかは活用次第

stairs / roof / outside / base【ステアーズ/ルーフ/アウトサイド/ベース】
左から階段、屋上、屋外(または部屋の外)、地下。
単語のみで発言する人が多いが、大体は「そこに敵がいるよ!気を付けて!」というニュアンス。

Sneak In【スニーク-イン】
防衛側の裏をかいて、気づかれずに侵入すること。基本的に攻撃側に用いる用語。主に足音が少なくスピードの速いオペレーターが担当する。
また、動かずに隠れている状態のことを単にスニークと呼ぶことも。こちらは防衛側に用いることが多い。特にスピード重視のドローン回しをした際に見落としがちなバリケードすぐ横などに隠れることが多い。

せん滅判断【せん-めつ-はん-だん】
主に攻撃側チームにおいて、ディフューザー設置や人質確保、エリア確保よりも防衛側オペレーターをせん滅することを優先とした動きをする、またはその動きに切り替えること。
特に爆弾ルールのディフューザー設置は設置中のオペレーターが一時的に戦えない不利を攻撃側が背負うため、防衛側より攻撃側の人数が少ない場合に良く用いられる判断。

Trap Door【トラップドア】
上から下に落下できる落とし戸(天井/床)のこと。ハッチ、とも。
攻撃側だけでなく、防衛側が遊撃した際に逃げ道として使うことも多く、立体的な戦闘の要。
補強できない屋上のトラップドアは破壊しても防衛側に迂回や裏取りで利用されることがないので、「ノーリスク」と呼ばれることもある(破壊しても危険が無い箇所、という意味)。
英語が得意な人には余計なお世話になるが、落とし戸を英語でいうとトラップドア。別にFPS用語でもなんでもない。
マイクラをやっている人にはなじみのある言葉。

Drone Meta【ドローン メタ】
攻撃側のドローンに対して、何かしらの対策、アンチ要素を持つガジェットを所持したオペレーターのこと、またはそれらのオペレーターを用いること。
代表的なのはミュート、モジー。
行為やオペレーターそのものではなく、戦術的な意味合いで使われる場合が多く、
「ドローンメタを敷く」「ドローンメタを敷かれる」といった、ラウンドやゲーム全体に対して使われる用語。
そのため、相手のドローンが暴れまわっている場合などに「(次のラウンドでは)ドローンメタのオペレーターを入れたほうがいいですね」などの解説で用いられることが多い。
一般的にゲーム内で「ドローンメタが欲しい」という広いオペレーター指定の言葉が飛び交うことはない。

語源は定かではないが、『メタ』という本来の意味から推察するならば、
『ドローンが情報を入手できない、という情報を与える』
『情報を仕入れるためのドローンがどうなったかの情報を与えない』
ゲーム的なメタ(いわゆる環境メタなど)という意味から推察するなら、
『攻撃側において(一番の)強みであるドローンを潰す行為、戦術』
という意味合いでのメタと思われる。
有刺鉄線と併用することで破壊可能なバンディットやカイド、遠隔で破壊できるマエストロなどもドローンに対して効果のあるガジェット持ちと言えるが、各々のそもそもの役割としてドローン対策が最優先として使われることが少ないため、ドローンメタと呼ばれることはあまりない。

鉄骨化【てっこつか】
落とし戸以外の天井、床をブリーチングチャージやショットガンで破壊し、鉄骨がむき出しの状態にすること。
射線が通るようになるため、ミラや焼きバンディットを排除するのに用いたり、鉄線やトラップと組み合わせて視界外から攻撃したりと、破壊可能なポイントが多いシージの特徴的な戦術の一つ。
誰が言い出したのかは詳しく分からないが、ゲーム実況配信者の間で特に使われている。

Hard Breacher【ハードブリーチャー】
補強された壁を破壊できるオペレーターのこと。現状では火花、テルミット、次点でマーベリックの三人。
が、マーベリックはブリーチャーとしては破壊力が小さいため、ハードブリーチャーという単語からマーベリックを連想することは少ない。基本的にヒバナとテルミットのための言葉。
戦術上重要な位置のオペレーターのため、シージをプレイする上では避けては通れないオペレーター。チームを組んでオペレーターを固定している……などではない限り誰もが経験するはず。
ハードブリーチャーに対するカウンター技術も日夜研究され、そのカウンターに対するカウンターも日夜研究される、いつまで経っても褪せることのない重要オペレーターの一種。

ちなみに有名なカウンターのカウンターは、銀行2Fの吹き抜け補強壁。
テルミットがそのポイントに立ちではなくしゃがみ張りすることで、ヒートチャージを補強壁の上に開けた穴から飛んでくるインパクトで壊れないようにできる。

補強された壁を「割る」という表現から、割り役、割り職とも呼ばれる。
また、「金属で強化(補強)された壁」ということから、「メタルブリーチャー」と呼ばれることもある。

BAN【バン】
1.不正者に対するアカウント停止処分のこと。アカウントバン。垢バン。
2.プロリーグなどの大会ルールで使用される、ピックバンのこと。

MMOなどに親しんだプレイヤーだと1番目の意味のほうが先にイメージに湧くので、いきなり「ライオンは永久BAN」とか言われるとびびる単語。
シージでは基本的に2番目の意味で用いられる、大会ルール及びランクマッチのシステムのこと。
大会ルールを軽く説明すると、
1.カジュアル、ランクに比べて試合数が多い。
2.攻撃、防衛の交代はまとまったラウンド数やった後に交代する(1ラウンドごとではない)。
3.各チームから攻撃1名、防衛1名ずつで計4名、そのマッチにおいて使用禁止のオペレーターを選べる(ピックバン)。
4.オペレーター選択が両チームとも試合が始まる前に判明する。
5.使用オペレーターが判明後、両チームとも1名だけオペレーターを変更できる(シックスピック、日本語で第6の選択)。

という感じ。ラウンド数は現在のプロリーグだと7ラウンド先取の最大12ラウンドゲーム。
予選では6-6の場合引き分け。本戦では延長アリの場合も。ルールはその時により微妙に変わる。

ちなみにライオンは一時期ピックバンに関係なく大会ではピック不可となっていた。
理由は「強すぎるから」。単純明快である。なお、現在では修正され、ピック可能。
また、クラッシュも一時期バグによってピック不可能になっていた。
こちらはピックバンでも選択不可でアイコンが灰色になった「お通夜」状態だった。

ピック&バンは昔は大会専用のシステムであったが、現在はランクマッチ、アンランクマッチでもピック&バンシステムが導入されている。(ラウンド開始前のオペレーター開示やシックスピックは大会専用で、ランクマッチでは導入されていない)
どんなマップでも嫌われるのは悲しいかな、ジャッカルとエコー。

peek【ピーク】
顔をのぞかせて目視で確認する事。
主に敵がいると分かっているところに顔を出す行為を指すことが多く、物陰に隠れた状態から正面の撃ちあいに持っていく場合に使われる。
基本的にドローンやカメラで覗くことに対しては使われない。

また、窓にラぺリングで張り付いているオペレーターに対してピークをしにいく、といった、不利、または勝負しなくてもよい強引なピークのことを特にハードピークと呼ぶ。

逆にピークするべきではないタイミング(ディフューザー設置後で、音を聞いてからの対処で十分間に合うような場合)のときは「Don’t peek」(ドントピーク)と呼ぶ(発言する)。
チームメイトに言われた場合は「覗くな」。解説で言った場合は「覗かない状態(で耐えたのは良い判断だった、等に続く)」という意味が主だと思われる。

更に、2019年夏に行われた世界大会Six major Raleighにて、解説のふり~だ氏がTeam Empire所属のJoyStiCK氏のプレイを受けて新たにロシアンピークという単語を作った。
意味は「逆ラペに対して防衛側が強気にピークすること」。ハードピークの上位互換ともいえる。
ちなみにTeam Empireはロシアのチームだが、ロシア全体がそんなプレイ傾向なわけではなく、どちらかというと積極的な攻撃を行うのはラテンアメリカのプレイングだったりする。

BB【ビービー】
ブラックビアード(Black Beard)の頭文字を取ったもので、ブラックビアードを指す言葉。
会話上ではビアードと呼ばれることが多いため、チャットでの使用が多い。
ちなみにブラックは黒で、ビアードはひげ。黒ひげと呼ばれることもある。
某FATEのあの人ではない。

First Blood【ファーストブラッド】
プロリーグを見てたらなんかちょくちょく飛んでた単語。
意味は「その試合の最初のキル」のこと。主にリアルの対戦スポーツで使われる用語。(サッカーでの最初の得点の時に良く用いられる)

LoLでもファーストブラッドという単語があるが、あちらではゲームのシステム用語の一つであり、意味合いは異なる。
映画、ランボーの原題でもある。意味としては同じだが、ランボーは関係ない。

ファーストブラッドはお互いの陣営にとって重要なポイントの一つ。
特に開幕で攻撃側が一人失うのは痛手も痛手なので、リスキルには気を付けたい。

Plant【プラント】
ディフューザーを設置する行為のこと。
日本のプレイヤーでも設置とは言わずプラントという人が多い。

プラントするキーとディフューザーを置くキーがPC版では「F」で同一なため、プラント可能エリア外で焦ってプラントしようとしてディフューザーを放棄してしまい、拾いなおしているうちに「プシュー」という音と共に時間切れになるのはご愛嬌。

Flick Shot【フリックーショット】
素早い振り向きで射撃し、敵を倒す技法。またはその動き。超反応とも。
似たような動きにドラックショットがあるが、ドラックショットがADSしながら視界に映った敵に瞬時に照準を合わせる技術に対し、フリックショットは基本的に視界に捉えていない相手に対して180度に近い振り向きで照準を合わせて撃つ技術である。
音や被弾で敵の大体の位置が分かるシージならではの動きだが、それでも振り向きざまに当てるのは困難なため、フリックショットは基本的に超人芸の部類に属する。

Breacher【ブリーチャー】
補強されていない壁や床またはキャッスルバリケードを破壊するオペレーターを指す言葉。
主にスレッジ、バック、アッシュ、ゾフィアを指す。
ブリーチャーは文字通り突破口を開くオペレーターであり、攻撃オペレーターの中でも特に攻撃的なオペレーターという位置づけが多い。(グレネードを持っていたり、武器が強かったり)
補強された壁や床を破壊するオペレーターはハードブリーチャーと呼ばれる。
また、ハードブリーチャーに対する言葉として上記で挙げたブリーチャーを特にソフトブリーチャーと呼ぶ人も。

また、ブリーチャーではないが、落とし戸破壊や覗き穴を作る程度ならグラズやジャッカルもこなすことができる。
グラズはメインの射撃で落とし戸が破壊でき、ジャッカルはサイドアームにミラと同じショットガンを持つことができるため。
特にグラズが強い海岸線でグラズを出す場合に覚えておきたい。

pick【ピック】
pickupとも。そのオペレーターを選択する、使う、という意味。
5人というチームの中で、それぞれ異なった能力を持つオペレーターが存在するシージで誰を選ぶか、というのは非常に重要。
基本的には役割が被らないように選ぶのがベターだが、あえて役割が被っているオペレーターを二人ピックすることもあり、その事をダブルピックと呼んだりする。
(主にヒバナ+テルミットの強化壁破壊要員二人体制が多い)

ピック率とは、そのものズバり、選ばれる率。高ければ良く使われているということ。
プロリーグのピック率は、ツイッターのSiegeGGというアカウントからの情報を参考にしている人が多いと思われる。
ピック率が高ければ万能で強い、中堅ならポイントによって使われる、といった風。
なお、プロリーグでは慎重にクリアリングし逐次報告するスタイルが多いので、バレやすいカプカンやフロスト、そもそも尋問の余裕を与えてくれないカベイラはピックされない傾向にある。ので、プロリーグでのピック率が低いからといって一概に「人気が無く、弱いオペレーター」というわけではない。タチャンカは例外。

ミリ見【みり-み】
爆弾オブジェクトの枠の間からなど、ミリ単位のとても狭い隙間から覗く行為、覗いている状態。
相手が来る、と分かっている場所を覗く場合に使うと、決め撃ちされたとしても相手からは当たり判定のある個所が極端に小さく、リスクを最小限に抑えることができる。
ただ、当然見ている側も見えづらいので相手に走られると普通にすり抜けられたりする。

倍率スコープは同じ狭さでも通常のスコープに比べて1.5倍~2倍近くの視界を確保できるため、ミリ見がしやすい。

Move【ムーブ】
1.動け!という指示語。
2.ある程度手順が決められた動き。またはその動きをすること。

シージでは2番目の意味合いで使われることが多い。
分かりやすい例で言えば、
グラズがディフューザーを設置した後、スモークを炊いて陣取る、といった動き。
「このムーブは強いですね」みたいに使われる。
FPS用語ではなく、対戦型ゲームの一般的な用語。
基本的にはカードゲームやRTSなんかで良く用いられる。

シージは動くことによるリスク(音が漏れる=居場所がバレる)が大きく、むやみやたらに動く必要はないため、動け!と言われることは少ない。目標エリア内に敵が侵入した場合は「inside」(敵が入ってるよ)と言われる。

どうでもいいけど、動きという文字を見てるとFF14の「動き理解した?」が思い出される。
思い出さない? そう……。

もく【-】
スモークグレネードのこと。もくもく煙が出ることと、くものような煙で雲→反対にしてモク、というのが由来の定説。
もともとはタバコのことで、昭和のおっさんは吸い終わったタバコのことをシケモクなどと呼んでいた。

Respawn kill【リス(ポーン) キル】
リスポーンキル、リスキル、スポーンキル。日本で一番用いられる頻度が高いのはリスキル。
アクションフェーズ開始直後に建物内の窓から、または建物外に飛び出して攻撃側をキルする防衛側の行動。
厳密には1ラウンドで復活できない仕様のため、リスポーン(復活)キルではなくスポーン(湧き)キルが的確ではあるものの、まあ、ぶっちゃけそんな細かい意味はどうでもいいレベルで「リスキル」=「湧き直後のキル」として和製英語化している単語。

初見殺し、初心者殺しの側面もあり、一部コミュニティからは嫌われる行為ではあるものの、ある程度のランクに行けばむしろ「わざわざ建物の中にいかなくても勝負(殺され)に来てくれる」行動であったりする。

一応、湧き位置から一歩も動いていないのに殺される、防衛側が絶対有利の射角(攻撃側からはミリしか見えない等)で一方的に攻撃できる、といったポイントは修正で潰されているので、リスキルは仕様として受け止め、攻撃で出る場合は気を付ける他無い。

Rehost【リ-ホスト】
プロリーグ等の大会において、その試合のプレイヤーが接続しているホスト(つまりサーバー)をチェンジすること。
特にオンライン大会では様々なハードウェア、接続環境のプレイヤーが集うため、各環境の相性問題で接続が不安定になることがある。その不安定状態を解消するために行われるのがリホストの目的。
リホストは無制限にできるわけではなく、大会リーグルールで明確に決められている。
ストリーミングを見る上では基本的に以下の二点の場合が多いと思われる。
・High Ping(150以上)のプレイヤーが居る場合
・チームになんらかの理由で切断されたプレイヤーが出てしまった場合
前者の場合は基本的に運営側判断、後者の場合は切断されたプレイヤーが所属するチームがリホストを要求することでリホストが行われる。(国内大会では運営、例えばJCGに対してチャットでRehost plzなど要求する場面がたまに見れる)
リホスト要求はチームで1試合につき1回までの制限があり、リホスト判断が下された時点で開始されてしまったラウンドは無効となるが、その開始したラウンドで選んだオペレーターをリホスト後に再開したラウンドで変更することは許されていない。
詳しくは公式の大会リーグルールにペナルティも含めて記載されているので、気になった方はこちらをチェックしてもらえるとより理解できるはず。

Rotation Hole(s)【ローテーション ホール/ローテート ホール】
主に防衛側が用いる単語で、通常の入口以外にインパクトグレネードやショットガンで作成した出入りできる穴のこと。
おそらく一番目に付くのが、爆弾A-B間の壁を開けて移動可能にする穴。
目的は攻撃側の射線に晒されずに拠点内をぐるぐると移動できるようにすること。
居場所をローテーションする(できるようにする)穴、という意味から付けられている。
日本ではローテートホール、と呼ばれることが多い。

当然、穴を開ければ開けるほど攻撃側が中を覗きやすくなるので、無駄に射線が増えないように気を付けたい。


焼き【やーき】
バンディットのお家芸。ショックワイヤーで壁越しにテルミットのヒートチャージ、ヒバナのペレットを破壊すること。これを専門に行うバンディットを焼きバンディットとも言う。
ショックワイヤーを置いたり拾ったりする動作から「餅つき」とも呼ばれる。

遊撃【ゆう-げき】
目標が置いてある部屋以外で索敵、戦闘、陽動、防衛をするオペレーターのこと、またはその行為。遊撃手。
基本的に防衛側に用いる言葉。

スピードが速いオペレーターが担当することが多い。

歪み撃ち【ゆがーみ うーち】
特に開幕で、攻撃側が開いてないバリケードに対して射撃を行い、それがたまたま防衛側の頭にヒットして死ぬ、というその一連の流れについてを定義した言葉、またその射撃法。
防衛側にとってはあまりにも運が悪い、技術が関係ない死に方をラウンドの最初のほうにしてしまうため、相手をぐぬぬと歪ませてしまう撃ち方だ、というのが由来らしい。

防衛側は準備フェーズ中に全ての準備を終えられないことがままあるため、まだ準備中の防衛オペレーターを狙って撃つという、一応は立派な戦術の一つ。
一見攻撃側にメリットしかないと思われるが、スポーンした場所と射撃音からどのオペレーターかがバレる危険性を持つし、音を聞いた後に別の窓から覗いてカウンターでキルを取られる、ということにもなりえる。
が、一人キルできるメリットはでかいため、ゲーム配信なんかでも良く見かける。

Retake【リテイク】
再び取る、という意味から「防衛側が攻撃側に攻められて放棄したエリアを再び取り返す」動きのことを指す。
例を挙げるなら、
1F防衛目標の時、遊撃が真上の2Fを守る

攻撃側に押されて隣の部屋の落とし戸等から逃げる

再び遠回りで階段で登って目標上の2Fに戻り、裏を突く
といった感じ。
クレイモアや裏取り警戒オペレーターの存在、遊撃キラーのガジェット(ジャッカルやトッケビ、ライオン)の有無で難易度が変わる上、敵の数やおおよその位置、残り時間、味方の拠点内の押され具合をよく見てやらないと失敗に終わる、それなりに難易度の高い行動。

lock【ロック】
ロングやバリケード、出入り口を見張り、裏取りや回り込み、飛び出しを警戒する動き、またはされている状態。
ディフューザーを設置したり、テルミットが補強壁を壊したり、バックが床抜きや突き上げをしたりといった、重要な行動をしている味方をサポートする時、してほしい時に良く用いられる。

long【ロング】
長い通路のこと。
長いといってもシージでは室内戦がメインなのでそんなに長くないけど、主に攻撃側が持つACOG(倍率スコープ)が有利になるような距離を指す。
グラズが一番得意とするレンジ。
ロックと合わせて用いられることも多く、「ロングをグラズがロックしている」という使い方が基本形。

割る、割り【わーる わーり】
主に補強された壁を破壊すること。
特に火花やテルミットが担当する役割。その二人を割り役、割り職と呼ぶことも。

防衛オペレーターは5人×2で計10枚の壁を補強できるのに対し、攻撃側はテルミット×2、ヒバナ×3(テルミット換算で言えば面積はヒートチャージ1枚とほぼ同等、落とし戸限定ならば3枚換算)と多くて半分の5枚を割る程度。
どこを割る必要があるのか? という選択が重要になっている。

R6S

Posted by luini