【Dark and Darker】バトロワ+タルコフ+ファンタジーのPvPvEダンジョンゲーム【所感】

2022年12月17日~12月26日に実施されたアルファテストをプレイしての所感と、メモ。
2023年2月期のテストにも参加。追記と修正。

どんなゲーム?

バトロワ(Apexなど)に用いられる縮小エリアの概念(エリア外でダメージ受ける円のアレ)と、死んだら所持品全ロストのタルコフライクなハードさ、そしてウィザードリィのようなファンタジー世界観でプレイするPvPvEゲーム。

複数ある職の中で1つ選び、パークやスキル、持っていく装備やアイテムを厳選してセットアップし、お宝と強敵がいるダンジョンに挑む。
3人までパーティを組むことができるため、前衛(タンク)、回復役、遠隔ダメージディーラーと、RPGのようなロールに徹した遊びも楽しめる。

・ゲームの具体的な進行

キャラクリエイト後、ロビー画面に入る。
ロビーではパーティの作成(参加)、ダンジョンに持っていく装備・アイテムの設定、NPCとのアイテム売買、PCとのトレード等々ができる。
ちなみに初期装備は死んでも無料で装備した状態で復活する。死ぬことでアイテムは全ロストだけど、倉庫含めすべてのアイテムを失ったとしても、裸一貫でダンジョンに向かうことはない。

向かうダンジョンを選んだ後、ダンジョンロビーでダンジョンに参加するプレイヤーが定員まで揃うまで待ち、ダンジョンに突入。

ダンジョンに入ったら扉や宝箱、敵やトラップを対処しつつ、APEXのように時間経過で外周エリアが迫ってくるので円の中心へ。
プレイして数分立つと青い石碑と赤い石碑が出てきて、青い石碑をインタラクト(調べる)すると脱出ゲートが出現して帰還でき、赤い石碑を調べてワープするとさらに下の階層へと移動する。

青い石碑は1個ずつの出現になっており、3人パーティ等を組んでいる場合は足りない状況もまま発生する。場合によっては誰が脱出するか?の相談が必要になる。

ダンジョン内という狭い局所で展開されるゲームなため、バトロワにありがちなスナイパーゲーになりづらく、対人部分はAIM勝負というよりも立ち回り、エネミーの利用などの要素が重視される。ダークソウルの闇霊戦に近い印象。

ハードめなゲームデザインでありながらも、1プレイがマッチングも含めて5分~15分程度で非常に回転が速く、タルコフよりも気軽に、サイクルフロンティアよりもハードに、それでいてFPSでありながらAIM差で一方的に狩られることもない新しいゲームになっている。

プレイ所感

マップが狭い&エリア収縮の概念があるため、最終エリアではほぼPvPが発生する。
(アップデートにより、一つのダンジョンに入るプレイヤーが増えたため、意図的に避けない限りはほぼ100%PvPが発生するようになった)
といっても、ガン逃げすれば戦闘を避けられることが多いため、(即着弾の強力な遠隔攻撃が無い点が大きい)ソロでも十分に楽しめる。

罠や敵が強力なこともあり、PvEに強い職業、PvPに強い職業どちらにも役割がある点が面白い。
また、エリア縮小が結構早く、よりスピーディに展開&移動するために移動速度の速いローグや索敵性能の高いレンジャー、そもそもインタラクトを拒否して扉や宝箱を破壊できるバーバリアンなど、PvE、PvP以外にも色々な強みがあるのが楽しい部分。

2023年2月の所感Tierは以下。
S ウィザード、レンジャー
A バーバリアン、クレリック※
B ローグ
C ファイター

※クレリックは単体ではそれほど強くはないが、瞬間回復量と総合回復量、バフによる安定度・狩り速度の面から対MOB狩りではSランク相当。
とはいえ、vPが発生しやすい環境においては対面有利が少ないのでA評価。

以下は職業ごとの所感。


ファイター

色々な武器を使いこなせる万能職。
パークにより性能は下がるものの弓を装備できる点、スキルにより1回だけだがHPの半分を自己回復できる点が非常に強力で初心者に使いやすい。

PvEでは部屋の入口から弓で敵を釣りつつ安全にクリアリングしたり、敵のターゲットを引き受けて耐えている間に味方に攻撃してもらったり、盾を構えながら前進して遠隔攻撃(魔法含む)持ちに対して強引に距離を詰めるなど、まさにタンク的役割をこなすことができる。

反面、DPSがそこまで高くなく、PvEでもPvPでも処理に時間がかかってしまう点が脆い。同じ前衛である対バーバリアンではダメージレースで負け、対エネミーでは進行速度が遅くなりがちになるなど、器用貧乏という言葉がふさわしい職。

とはいえ、装備できる武具に優秀なモノが多く、高レアリティで身を固めると化ける筆頭。


バーバリアン

両手武器に特化した戦闘狂。
パークで扉や宝箱を破壊可能にでき、欠点であるインタラクトスピードの遅さをある程度カバーできる。
また、魔法防御をパークで簡単にブーストすることができ、対ウィザード戦では強気に立ち回れる職。

攻撃力はトップクラスで、両手武器のヘッドショット倍率が高倍率なこともあり、近づければ即時戦闘が終了する高DPS。
反面、近寄らないと攻撃できない、振る速度が遅い、移動速度が遅いなどなど、ピーキーな性能でもある。
メインである両手武器の攻撃速度、移動速度が遅く、それをカバーするために防具を削る必要があり、ますます打たれ弱くなるジレンマを抱える。

Strengthが高いおかげでHPも高いため耐久力はなかなかある方だが、ゲームにHPを割合で回復するアイテムがほぼない仕様上、他キャラに比べて回復コストが非常に高い点も欠点の一つ。

鎧を装備しないのがバーバリアンの特徴(装備しないこどで攻撃力があがるパークが存在する)でもあるが、その鎧部分のオプションを含めた性能を丸々捨てることになるため、装備依存度が低いのがメリットでもデメリットでもある。

傍から見ると攻撃全振りの脳筋ジョブだが、フランキスカ(投げ斧)や片手武器持ち、二刀流も使用可能で、意外と出来ることは多い。
蜘蛛に対してはハチェット(左手に装備できる片手武器)などが使いやすく、敵の釣りや高台に居るアーチャーに対しては投げ斧で対処するなど、ある程度状況に応じて対応が可能。


レンジャー

遠隔攻撃主体の職でありながらトラップの設置、敵対プレイヤーの足跡検知、高インタラクトスピードと、レンジャーの名にふさわしい斥候的能力を併せ持つ。

ソロ性能の高さが随一で、パーティに置いても唯一無二の技能を持つユーティリティジョブ。
ちなみに箱やツボなどは弓で壊すことが可能で、扉の窓から射撃を通すこともできる。
また、パヴィス(設置型の盾)はファイターかレンジャーのみが使用可能で、障害物を能動的に置くことが出来る点も器用さに拍車をかける。

反面、寄られるとウィザード以上に無力で、近接職に張りつかれるとワンチャンを狙う以外やることがなく、ほぼ間違いなく死ぬ。

DPSはヘッドショット前提で高い方。ヘッドショットが狙えない、狙いづらい状況ではかなり敵の処理速度が落ちる。
対NPCはともかく、対PCは移動速度が遅いといっても必ず対レンジャーの動きをしてくるので偏差撃ちAIM技術を要求される。


ローグ

ダンジョン系RPGお約束の盗賊職。
移動速度と攻撃速度が速く、ステルスしている状態でも少し移動できるパークを持つ。
また、施錠(ロックピック)された宝箱をアイテムを使用せずに開けることが可能な探索特化の職業。
現状ロックピックアイテムが貴重なため、二層(赤い石碑で侵入する階層)で宝箱を漁るなら必須に近い。

装備できる武器の射程が非常に短く、密着に近い状態にならないと攻撃できないのが欠点。
HPが非常に低く、魔法に対する耐性もないため、安易に後衛職に接近すると返り討ちに遭う。

攻撃速度が速く、毒などの追加ダメージスキルがあるためDPSはそこまで低くはない。
また、混戦に強く、スキルを使った後のウィザードやレンジャーにステルスで寄ったり、攻撃中のファイターやバーバリアンの背後から奇襲するなど、立ち回り次第で全ての職を倒せる可能性を持つテクニカルな職業。

反面、正面戦闘では役に立ちづらい。Strengthが低い欠点があるためファイターやバーバリアンほど投擲武器は脅威にならず、近接・遠隔問わず1~2発で沈んでしまう低HPが足を引っ張り、正面切っての攻撃の撃ちあいは相手が外してくれるのを祈ることしかできない。

特に対ウィザードはステルス場所に対して範囲攻撃が可能なせいで、適当に撃たれた魔法で沈むことも多い。

油断するとすぐ死ぬが、ステルスと高移動速度のおかげでソロ性能が高く、金策に向くまさに盗賊。


ウィザード

ファイアーボールやライトニングなどのド派手な魔法を持つ後衛職。
いわゆるヌーカーと呼ばれるDPS職かと思いきや、インビジブルやヘイスト、武器エンチャントなどの補助魔法も使えるため、意外に器用。

スキルの瞑想で魔法の使用回数を増やせるため、魔法のみでも長期戦闘も可能だが、それに頼ると肝心なときに魔法が使えない…という事態にも陥るので、ペース配分が他職以上に重要になる。

魔法は中でもインビジブルとヘイストの併せ技が非常に強力で、詠唱速度を装備でブーストできればローグ以上の潜伏性能と移動速度を併せ持つことができる。
また、魔法にはヘッドショット判定と盾による防御判定があるため、ある程度の狙う技術が必要となる。
盾を持ったスケルトンはやや処理が面倒。


クレリック

ヒールや各種バフ魔法を使える、王道なヒーラー的職業。
メイスと盾を持つことができ、自己ヒール/バフも可能なためある程度の自己完結性を持ち、ソロでも十分に立ち回れる。

ウィザードと違い瞑想がないため、魔法の使用回数を回復するには焚き火を使用する必要がある。
とはいえ、パークやスキルが対エネミーに振ってあるため魔法を使わずともPvE性能が非常に高い。
中でもアンデッドには非常に強く、レイスやゴブリンキャプテンなどの強NPCも強気に立ち回ることができる。

反面、PvPは不得手ではないものの状況に依存しやすい。中でも移動速度上昇手段がないのと、遠距離攻撃手段がほぼ皆無なのが辛い。
バフをかければ強気に立ち回れるが、そもそもバフをかける余裕がある戦闘ならウィザードやバーバリアン、レンジャーの方が数段強く、バフがかかったクレリックが突っ込んで来たら20秒~30秒程度近接距離で相手をしないだけでバフが切れてしまうため、戦えなくはないが器用さに欠ける面が目立つ。

装備自体は優秀なモノが多く、鈍器系は縦振りで使いやすく、ローブからアーマーまで幅広く装備できる点は評価ポイント。

随一の回復能力と、唯一の蘇生魔法持ち、雑魚にはめっぽう強いという点はメリットで、パーティを組むことで真価を発揮できる。
(が、戦闘中に味方に魔法がかけづらく、敵に当てると敵や死体にもバフやヒールが入ってしまうのでそれなりに運用が難しい)
ボス狩りを目指すなら現状レンジャー・クレリックが欲しいところ。

Posted by luini