【期間工】6か月自動車製造の組立作業員として働いてみた。その5
ということで。
無事に期間工をお勤めした結果の話。
いやー、長かった。早く東京に帰りたい帰りたいと思いつつ仕事をしていた。
では最終的なまとめ。期間工はきつい、つらい、底辺の仕事なのか?
きつい
→きついです。当然です。コンビニでもきついなーと思った人は止めたほうがいい。あと、アルバイト経験のない人で、仕事なんて楽勝っしょーみたいに楽観的に考えられない真面目な人はまずはコンビニや書店、カラオケでバイトすることをオススメする。
つらい
→つらいです。特に最初は精神的にも肉体的にもつらく、寮に帰って寝て仕事をするだけの期間が確実に存在します。
私は憎悪とストレスを行動意欲に昇華してひたすら副業をしていました。
底辺
→底辺かどうかは分からないけど、待遇が悪いと言われている保育所で仕事をしていたときのほうがまだまともに『人間として仕事をしている』という実感があったので、そういう意味では人間性が保たれない底辺なのでしょう。
それを割り切れるかどうかは実際にやってみないと分からないとも思います。私は割り切れませんでしたが、6か月程度なら我慢することは出来ました。
終わりに、つらつら思ったことを書く。
給料がいいっていうのは、多分誰でも知ってるだろうからあえて言及はしない。
あと、他のバイトに比べて期間工の良い点は福利厚生がしっかりしている点だと思われる。
(一応契約社員だからバイトと比べるのはどうかと思うけど、雇われる敷居の低さがバイトレベルなので)
特に老後の貯金のために働く人なら、『厚生年金加入』というのがそこらのアルバイトに比べて魅力的に映るとは思う。まあ、そこまで意識出来る人ならidecoとかやってそうだけど。
あと喫煙者で肩身が狭いと常々思っている人にとっては楽園かもしれない。
参考までに、月食費3万、通信費交友費雑費込々2万の合計毎月5万程度の出費で生活して半年で100万以上溜まる。凄い。
期間工をしていると手に職が付けられない?
はっはー、なにをバカなことを。
世の中の仕事のほとんどは『その業界以外じゃクソの役にも立たない』仕事で成り立っている。
一生を捧げる覚悟のある仕事で常に向上心を保ち連綿と仕事に取り組む人にとっては時間の無駄になるが、『時間効率の良いバイト』として扱えばコンビニでぐだぐだ一年以上フリーターやるよりよっぽどマシ。
ただ、高卒、大卒などの新卒な人には絶対にお勧めしたくない。
サラリーマン(いわゆるホワイトカラー)の就職先が候補にあるなら、まずはそっちに行った方がいい。
たとえ途中で辞めたとしても、ビジネスマナー等の新人研修や「ホワイトカラー」会社での立ち居振る舞いってのは、起業したり他業種に行ったりする場合でも必ず役に立つ。
期間工はそこらへんのバイトよりもマナーを学べないので、人間として周りにある程度「まともな人」と思われたいのなら、最初に選ぶのは止めておいた方がいい。
裏を返せば「社交性を学べる」まともな人が少ないってこと。
そんなん知らねぇ! 俺は2年11か月を繰り返して早々に1億貯めて人生ゲームクリアするんだ! っていうなら逆にオススメして応援するレベルではある。結局仕事なんて金を稼ぐためだからね。
最後に期間工とは、を定義しよう。
期間工とは時間と人間性を捧げてお金を得る仕事である。
正直二度とやりたくない。
あとは謝辞。
私を常に気に掛けてくれた物流工程のおじさんに感謝を。
名前も知らないのに休憩ごとに話しかけてくれ、体の心配をしてくれた。
なんでも私が担当した所は前任者が泣きながら辞めていった×3の魔のライン工程だったらしく、今回も泣いてしまうのではないかと気が気じゃなかったらしい。
心の支えになりました。ありがとう。
そうなる前に上長がなんとかしろよ……、と思うが、誰もなんとかせずにアタリを引くまで使い捨てにするのがなんとも期間工。