【期間工】6か月自動車製造の組立作業員として働いてみた。その2
ということで入寮完了。実際に働きだした。初日~教育期間終了までの3日ほど。
ただの詰め込み座学をとりあえず短期でぶっこむ教育が幕を開ける。実体験記その2。
1日目。
半日は派遣会社+メーカー社員による説明+面接。
一応体力テストもあり、下記項目をやらされる。
・腕立て伏せ
・腹筋
・スクワット
・握力
・ボルト締め(簡単な手作業)
腕立ては6回以上。
握力は25㎏以上。
当然腕立ては膝を付けてはだめ。
引きニート生活の人は握力ニギニギする奴(100均で売ってる)で鍛えつつ、腕立て10回ぐらいはスムーズにできる筋トレが必要かもしれない。
が、ここで高成績を叩きだすと期間工で一番つらい「ライン工」になる可能性もある。ほどほどの手を抜くのが良さそう。
というか、数値が足りなくても3~4回再テストしてくれるパターンもあった。むしろギリギリを目指そう。
簡単な筆記テストもある。
あとは面接というか、ヒアリング。
説明はなかったけどメーカー社員っぽい人だったので、恐らく派遣会社からの情報の確認と最終チェック程度。
配属先を告げる前に昼食休憩(食堂を利用できる)を挟み、午後から魔の配属先決定。
ちなみに昼ごはんは美味しかったです。
私が行った期間工は車体メーカーだったので、全体の人数の中でボデー1割、塗装1割、組立7割、成形1割といった感じ。
プレスとかボデー、塗装やら組立は派遣会社で映像見たけど、成形とはなんぞや……? とか思ったけど自分には関係なかった。
なんか基本的に情報が統制されてるのか期間工に詳細が降りてこないので、自分でスマホで調べると成形は主にプラスチック部品を扱っているだとか。
ちなみに自分は組立。一番多いパターンの期間工ですね。
とりあえず各工程ごとにグループで分かれてトレーナーと呼ばれる人の元で再度教育を受ける。
内容は座学+簡単な作業説明。
まだ完全に配属が決まったわけではなく、教育という名目で座学と実技練習。
目的は恐らく
『契約社員にこういう教育して、意識統一、認識共有して安全第一、ポリコレ、コンプラ、その他もろもろ教えましたよ』
という対外向けの教育。いわゆる、問題が起こったときに『知りませんでした』をさせないためのアレ。
内容は大事だけど、正直教え方が雑。
座学中に寝るとクビと脅されるが、
パワーポイントに書いてある文字をそのまま読むだけのゴミプレゼンで座学を済ませようとする社員も経営者的にはクビなのでは
と思わなくもないが。
2日目。
同様に研修期間。実技中心で、評価テストという実作業に基づいた練習用工具及び設備で『目標タイム内に作業を完遂できるか?』という作業をする。
実際に期間工はラインで1分~2分程度のタイムリミット内でひたすら同じ作業をする仕事が多いので、時間内に完遂というのが仕事をする上で重要なポイントの一つになる。
ここで落ちる人は他に配属されるか、もしくはクビ。
無事テストに合格すると晴れて課に配属される。
3日目。
配属先の課での教育。
出退勤のやり方、ロッカーの場所、実際に使うことになる休憩所等の具体的な内容、自分の割り当てられた工程、GL(職制? 組長ともいうらしい)との顔合わせをする。
まだ実際に仕事はしていない。
3日目(教育期間)を終えて。
正直な感想を言うと、『上から教えろ、といわれた事項』については冗長も冗長な感じで投げやりかつ繰り返し指導されるが、実際の現場での配属に関する指導、例えば一日の流れ、各指導員、社員・期間従業員の区別(GLとかの役職持ちは服やメットで区別されているが、それ以外がまるでわからんので質問がし辛い)、各現場独自の細かいルールについてはその場その場の思いつきで指導や説明がされることが多く、実際に配属されてから見様見真似で真似して「それ違う」言われることが多かった。
短期契約者が多いんだからそこらへん要綱まとめとけよ……毎回同じことしてんの? とツッコミたい気持ちであふれる。
あと期間工は喫煙者に優しい職場だった。
携帯灰皿は必要なものの、ことある事に『喫煙所はこちらです』とか『今から休憩なので、喫煙者は最寄りの喫煙所まで案内します』など至れり尽くせり。
ちなみに喫煙率は80~90%程度。ほとんどの人が喫煙する。
しかし、「18歳です」と名乗った人間が喫煙所に同行するのを誰も突っ込まないのはなぜなのだろうか。
続く。