【HJ文庫レビュアープログラム】2020/9 新刊

レビュアープログラムに応募したら当選したのでレビュー。
きちんと読み込む時間がなかったので、後で追記するかも。

追放された落ちこぼれ、辺境で生き抜いてSランク退魔師に成り上がる1

なろう発の書籍化作品。
タイトルを読んで字のごとく、いわゆる追放者。
辺境で色々な知識を吸収し、発想力が豊かな主人公が文字通り成り上がっていく。
タイトルで語られてるのであらすじは語る必要が無いですね、うん。

全体的に重めな雰囲気。主人公の背景がとにかく重いですよ~という感じ。
少しばかり周りのキャラクターが主人公を持ちあげすぎ(事情を聴いてあげ過ぎ)なのでは、というのはあるが、テンポの良さとトレードオフという見方もあるかもしれない。

戦闘も重視されており、バトルは盛り上がるポイントになっている。
仲間に裏切られたことと、新たな仲間と頑張ることがきちんと対比になっており、カタルシスを得られる構成になっているのも楽しめるストーリーだった。

時給12億円のニート参上! 使っても無くならない財布を拾ったけど、お金の使い方が分かりません 1

こちらも読んで字のごとく。
時給12億って時点ですでにヤバい。

ニートが使いきれないお金を手に入れたらどうなるか? そんなストーリー。
なんとなくカイジが連想されるような、文字通り「金の使い方が分からない貧困層」というのが出ているのがわりと闇を感じる。
作風自体は一人称のコメディタッチなので文章から闇を感じるのはあまりないけれど、主人公が右往左往しているのが伝わってくるのは臨場感があってよかった。

ラストに向けてどんどんと突飛なことをしだすのはいかにも「なろう」という印象で、チーレム俺TUEEEEの雰囲気が良く出ていたと思う。

なろう好きにはオススメ出来る一冊かな。