20××年9月某日。

朝一の会議。
キムさん、新人くんも含め、会議室Aに人が集まった。
中には八九寺さん、鈴木さんの他、新人くんの知らない人もたく ...

20××年八月某日。

蒸し暑い気温が続く日々。節電奨励の世の風潮もあり、エアコンの温度が28度設定のフロアはサウナと言わないまでも、じっとしてても汗をかく暑さだっ ...

「ワタシ、キムです、よろしくネ」

そう言って笑顔で新人くんの手を握ったのは、中国人の金(キム)さんだ。
目が細く、顔が四角い。中華料理店でも経営してそうな ...

20××年七月某日。

入社してから三か月経ち、OJTも一応の終了となった。
といっても、なにかOJTらしい特別なことをしていたかと言われれば微妙だったが、 ...

「今日から、本格的な開発をしてもらう」

20××年五月某日。
新人くん、V系、ヒョロナガ、遅刻男のオタク。
新入社員四人は紆余曲折ありながらも、一 ...

「んじゃ、今日から開発部の新入社員四人は、この作業をやってね」

20××年四月某日。
新人くん、V系、ヒョロナガ、そして入社式に遅刻した男――見るからに二 ...

20××年4月1日。
全然着慣れないスーツをなんとか頑張って着込んだ新人くんは、始業時間の三十分前に到着した。
ネクタイが微妙に曲がった状態のまま、新人くんは ...

これはとある新人がよくあるブラック企業でプログラマーとして働いた、激動の就労記録である。
なお、限りなく真実に近いが、登場する企業及び人物は架空のものであり、実物のも ...